ここにきてからというもの自然に身を置くことが増え、空を見上げることが増えた。スウェーデンは森と湖の国といわれるだけありそこかしこに湖がある。波のないその水面は本当に鏡のように時にくっきりと空を映しこむ。その水の中の揺蕩う空を眺めるのが私は好きだ。広く果てしない空を見ては、開放感を感じるとともに、また母国との距離を感じ、またこの国でまだまだ漂うばかりの自分の足元に不安を感じ、そしてここの水ともうまく繋がれるのかを問いながら。
※掬ぶ ー 左右の手のひらをで水をすくうこと。 

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